神様が殺してくれる―森博嗣を読んだ感想

BLっぽい一般小説を探していたときに出会った小説。

ズバリBLではなかったけれど、性別の概念を超える、という点ではBLっぽさは表れていた。

以前BLっぽい一般小説を調べて、「少年アリス」や「秘密の菜園」などの児童書が紹介されていたが、どちらもあまりBLっぽさは感じられなかった。

それらと比べると、そもそもの主題がジェンダーなこともあり、神様が殺してくれるは、BL味があった。

感想

めっちゃよかった。ゾクゾクした。
後半の、まさかの犯人がミシェルだった、ときの鳥肌。

読みやすく、面白かった。

意外だったのが、舞台がフランスだったこと。
外国語話せるのって、いいなぁ。

アンペールが会うずっと前からリオンとミシェルは付き合ってたってこと?

そもそもアンペールの部屋に越してきたのも偶然ではない、のか?

(リールの事件がいつ起きたか、忘れてしまったのでリオンがミシェルとアンペールのどちらと先に会っていたか忘れた)

そしたらミシェルって相当悪……。

だって自分はリオンと付き合ってたくせにルームメイトだと言って写真を見せたアンペール、つまり、リオンのことをどうとも思っていない(ように振舞っている)アンペールのことを憎んだのだから。

真相がわかる瞬間、ゾクゾクしたなぁ。

パートナーが犯人、しかも、弟っていうダブルパンチ。

アンペールは早々に気づいても良いシチュエーションだったけどね。
DNA鑑定の結果でやっと、あれ……?もしかして……みたいなの、遅いよ。

そしてキス、するときの描写。良き。

リオンはアンペールだけを愛していた、っていう単純な話じゃないよね。
現実にはミシェルと付き合ってたわけだし。
アンペールにしてみれば、複雑だよなぁ。

キスに至るまでの描写がとってもいい。短文、明快な文章が1、2ページにわたって続く。

立っていられない、だか、腰が抜けた、だか表現は忘れたけれど、それくらい良き口づけを交わしたのである。熱い!

各警察の担当者、テモアン、クールベ、ブルッホ、(オザキ、シミズ)など、がいい味を出していた。
イケメン精神科医や犯罪心理学大学教授なども、とても良い。
キャラが立ってる。作者すごい。

読んでて飽きない。惹きこまれた。

奥さんが犯人かぁ。わかんなかった。
こういう本に馴れてないからかもしれないけど、すごく楽しかった。
犯人捜しをしないで、流れにまかせる読み方、それが自分には合うかも。

想像というか、脳内のイメージの話。

アンペールはアイナナのバディシリーズのナギのビジュを、リオンは藤田香さんが描くクルクルパーマ美少年のビジュをイメージ。

IF。

もしリオンが心を開いて、アンペールに笑顔を向けたら。

こういうIFのハッピーエンドを小説にしてみたい。今度書こう。

一言

この本は、犯人を見つけたその先の真相が、とてもBLで(BLを超えていて)とても趣深い。

以上です。それでは。